埋立地から流れ出る水を「浸出水(しんしゅつすい)」と呼びます。これは最終処分場に降る雨や雪、及び埋立物が保有している水分が埋立物の間を浸透して溜まる水を言い、「浸出水」の水量は降水量と埋立地の面積に比例します。
埋立物は焼却灰、プラスチック、金属類などが主体ですが、その中には有機物などの汚濁源が含まれていますので、浸出水をそのまま河川などに放流すると、汚染の原因となることがあります。
浸出水の水質は、埋め立てるごみの種類や埋立構造によって異なります。そこで、浸出水の水質を設定するためには、下記のような方法が用いられます。
現在では、類似例が多数あることから、類似事例から推定する方法が、よく用いられています。また、近年の浸出水の水質は、焼却灰や不燃物を主体として埋め立てられることが多いため、BODなどの有機性物質濃度は低くなっていますが、カルシウム濃度や塩素イオン濃度が高い傾向にあります。
処理した浸出水の放流水質は、「一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令(基準省令)」に基準がありますが、それだけでなく次のような条件により放流水質を決めています。
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