最終処分場とは、生活環境の保全上支障の生じない方法で、廃棄物を適切に貯留し、かつ生物的、物理的、化学的に安定な状態にすることができる埋立地及び関連附帯設備を併せた総体の施設をいいます。
具体的な施設としては、TOPページに示したような貯留構造物、遮水工、水処理施設、モニタリング施設、埋立ガス処理施設などで構成されています。
最終処分場の種類は、一般廃棄物の最終処分場と産業廃棄物の最終処分場に分類されます。産業廃棄物の最終処分場は、安定型処分場、管理型処分場、及び遮断型処分場の3タイプに分けられます。
一般廃棄物最終処分場は、産業廃棄物の管理型最終処分場の構造とはほぼ同じ構造です。
安定型最終処分場は、そのまま埋め立て処分しても環境保全上支障のないものだけを埋め立てられる処分場です。そのため、遮水工や水処理施設は必要ありません。
管理型最終処分場は、分解腐敗して汚水を生じる廃棄物などを埋め立てる処分場です。遮水工や浸出水処理施設の設置が義務づけられています。
遮断型最終処分場は、有害物質を含む産業廃棄物を埋め立て処分する処分場です。コンクリートの囲いと屋根で、周囲から遮断された構造です。
現在の一般的な最終処分場は、山間の地形等を活かしたり、平地に掘り込むような形の陸上埋立、臨海部では護岸を構築して海上埋立する方法など様々な方法で 計画・建設されています。
近年の市民の環境問題の意識の高まりから、最終処分場が埋立ガスや浸出水(汚水)を発生させる迷惑施設として捉えられることが多くなり、新たな最終処分場の立地が困難になってきているのが現実です。ですから計画・建設に際しては、住民との対話・コミュニケーションが不可欠です。
目指すのは、計画・建設時、住民への対話・コミュニケーションが必要なのはもちろんのこと、周辺環境に悪影響を及ぼさない技術的な信頼も兼ね備えた最終処分場です。
「クローズドシステム処分場」などが目指す最終処分場の一例です。
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